リゾットって何となくイメージはできるけど、いざ説明しようとすると、一体何なんだろう?
そんな方のために、リゾットについてまとめました。
そもそもリゾットって何?というところから、雑炊やお粥、ピラフなど、他の料理との違いについても解説します。
そもそもリゾットとは?
生米をオリーブオイルやバターなどで炒めて、野菜・キノコ・肉類・魚介類などを入れてから、コンソメやブイヨンなどのスープで炊いたイタリアのお米料理。
米の芯を少し残したアルデンテの状態で仕上げるのが、本格的なリゾットです。
イタリア北部の米の産地であるポー川付近で古くから食されてきた家庭料理です。語源はイタリア語で米を意味する「リーゾ(riso)」で、英語「ライス(rice)」の語源だそう。
お米は一般的な日本の米「ジャポニカ米」ではなく、「インディカ種」という細長い形をしたイタリア米を使います。
リゾットと○○との違いは?
・リゾットって雑炊ですか?
・ピラフとパエリアとの違いは?
などなど、他のお米の料理と見た目が似ているものもありますし、違いが気になりますよね。
よく聞かれることや、Q&Aサイトなどでよく見かけた質問にも、この際一挙にお答えします!
長くなったので、
前半:自宅でも作ることの多そうな日本的な料理
後半:レストランなど外食することが多そうな洋食系の料理
の2つの記事に分けました。
まずは前半の【1】【2】から!
【1】雑炊
鍋の締めで楽しむことが多い雑炊。和食のお店で作ってもらう時も、鍋の最後にご飯を投入、ある程度ご飯が水分を吸ったら卵を入れて、最後にネギを散らして出来上がり!という感じですが、実際のところどうなんでしょうか?
雑炊の作り方の特徴は、炊いたご飯を水で洗って表面のぬめりを取ること。水で洗ったご飯に、出汁や具を入れて煮込みます。
ご飯を洗うことには2つの効果があるそうで、第一に、さらっとした仕上がりになること。第二に、ご飯に味が染み込みやすくなるということです。
ご飯を洗わないで出汁で煮ると、ご飯のぬめりが溶け出して、とろみのついた仕上がりになります。さらっとした雑炊と、とろりとした雑炊。どちらが好みかは、人によって分かれそうですね。
ちなみに、おじやは炊いたご飯を洗わずに、そのまま出汁や具材を加え煮て作るというのが違いだそうです。ただ、地域や家庭によって呼び方が違ったりするようなので、明確な違いを説明するのは難しそうです。
雑炊がリゾットと見た目は一番似ている気がしますが、決定的な違いは「雑炊は炊いたご飯を使う」というところでしょうか。
【2】お粥
日本ではお粥というと、体調の悪い時とかファスティングの後とかに食べるもの、体にやさしいものというイメージがあると思いますが、雑炊とも似ている気もするし・・・。お粥ってどんなものなのでしょうか?
「お粥」とは、米(うるち米)、麦、粟、そばなどの穀類や豆類、芋類などを多めの水で柔らかく煮た料理のことです。
生米から炊くのが基本ですが、炊いたご飯を煮る作り方もあります。
「炊き粥」は生米からじっくりと炊いて作る調理方法で、入れ粥に比べてできあがるまでに時間がかかりますが、生米から炊くことで米本来の甘味が引き立ち、優しい風味を楽しめます。一方、「入れ粥」は炊いたご飯と水を一緒に煮て粥にするため、生米から炊く炊き粥よりも手間がかからず、調理時間も短く済みます。あらかじめ炊いたお米を使うので、とろりとやわらかくなります。
ちなみに、お粥が日本に渡ってきたのは紀元前1世紀頃で、お米が日本に渡ってきたのと同じ時期のようです。また、中国では6千年以上と言われていて、現代でも朝食はお粥という地域もあります。
まとめ
自宅でも作ることのある雑炊とお粥、お粥は生米から作る点では共通しています。一方、見た目がリゾットに似ていると感じる方も多い雑炊は「炊いたご飯を使う」ところで大きな違いがありました。
今回ご紹介していませんが、生米から作るという点では、炊き込みご飯が一番近いのかもしれませんね。