なとりすの【タキ】です!
スープや煮物、いろいろな場面で活躍する「コンソメ」。
使おうと思ったら切らしていた!と慌てたり…なんてことはありませんか?
この記事では、コンソメの代用となる調味料や食材をご紹介します。
家にあるものがほとんどなので、覚えておくととっても便利です。
気になる、ブイヨンとの違いについても触れながら、コンソメの代用品について解説していきたいと思います。
Contents
◆そもそも「コンソメ」とは
コンソメ[consommé]とは、ポタージュの一種で、澄んだスープを意味します。
脂肪の少ない新鮮な肉や野菜と卵白を十分に混ぜ合わせた中に、ブイヨンを注いで火を調節しながら、長時間煮てゆきます。
浮いた脂を丁寧に取り除き、静かに布で漉すとコンソメの出来上がりです。
美しい琥珀色に澄んだスープこそが「コンソメ」の証といえます!
ちなみに、アクはにごりのもととなってしまいます。
材料としっかり混ぜ合わせた「卵白」が、肉と野菜からでたアクを引き寄せ、琥珀色の澄んだスープになるのです。
卵白を使ってアクを吸着させるとは知りませんでした、驚きですね!!
◆「ブイヨン」とは
ブイヨン[bouillon]とはフランス語で、西洋料理に使われる出汁(だし)のことです。
ブイヨンに使われる材料は、脂肪の少ない牛肉、鶏肉、魚、野鳥獣肉、それらの骨、すじ肉などです。
香味材料として、にんじん、たまねぎ、トマト、かぶ、セロリ、リーキ、パセリ、にんにく、クローブ、タイム、ローリエなどが使われます。
こうして「ブイヨン」と「コンソメ」をそれぞれ見ると、全く違うことが分かります!
簡単にいえば、
「ブイヨン」はスープの基本素材となる“だし”のことで、
「コンソメ」はブイヨンを使った“スープ”となります。
一般財団法人 日本educe食育総合研究所 より引用
https://www.educe-shokuiku.jp/news/food/consomme-bouillon/
◆コンソメはおうちにある身近な調味料で代用可能!?
結論から言うと、代用は可能です!日本は「だし」が文化として根付いていますから、お近くのスーパーにもたくさんの種類のだし商品が置いてあります。
また意外なものもコンソメの代用品として使えますので、困ったときにはこの知識があると助かります。
①鶏がらスープの素
鶏がらスープはコンソメの代用になります。
ただし、中華の香味成分が入っているため味わいが若干異なります。
また塩分の含んでいるため、代用する場合は少しずつ味を調整するようにしましょう。
②和風だしの素
和風だしは魚や海藻から作られるため、コンソメに比べるとさっぱりした味わいです。
和風だしで肉や野菜を煮込めば、コンソメの味わいに近づけることが可能です。
素材の味を損ねず、いろいろな調味料を使った味付けもしやすいです。
③ウスターソース
意外や意外、こってりした味わいのウスターソースは、野菜や果物のピューレに、酢などの調味料を加えたもの。
コンソメの代用にする場合は、煮込み料理がおすすめです。
ほんのちょっぴり加えると、コクと深みを出すことができます。
ただし、ウスターソースは酸味があるため、コンソメの代用品として使い際は入れすぎに注意しましょう。
◆調味料ではなく食材でも代用可能!
①野菜の皮や切れ端
野菜の皮や切れ端のほか、ちょっと古くなった野菜でも代用できます。
15~20分ほど煮込んでから目の細かいザルで濾すと、おいしいスープのできあがり。
②ベーコンやウインナー
ベーコンやウインナーは、煮込むとしっかりしたコクが出ます。
これだけだとこってり味になるので、野菜を一緒に入れて煮込みましょう。
野菜を入れるとポトフのようになります。
③肉の皮や骨・エビの殻
肉の皮や骨、えびの殻も使えます。肉は鶏、豚、牛なんでもOK。
料理の際に皮や骨が残ったら、冷凍しておきましょう。
鍋に入れてじっくり2~4時間。
野菜の皮や切れ端などがあれば、一緒に入れて煮込みましょう。
これはかなり本格派ですね。
◆コンソメに近づけるコツ
なんとなくちょっともの足りないと感じたり、もう少し本格的にしたいというときには、マジックソルトやローリエを足しましょう。
和風のだしで代用した際には、豊かなハーブの香りが洋風な味わいに引き立たせてくれますし、ひとつランクアップしたコンソメの味わいにしてくれます。
◆まとめ
コンソメは、ブイヨンというだしを使って作られるスープです。
シンプルなのに肉や魚、野菜のうま味がたっぷりです。
深みのある味わいなので、コンソメでないとダメではないかと思ってしまいますが、コンソメがない!というときにもいろいろな食材・調味料で代用が可能です。
代用品が持つそれぞれの特徴を見極めながら、上手に利用してみてください。
野菜の切れ端にベーコンをプラスするなど、ふたつの代用品を組み合わせると、深みのある味わいに仕上がります。